本施設は益田市、津和野町、吉賀町から発生する可燃ごみを処理する施設です。
本施設の運営に伴って発生する副生成物を出来る限り有効活用し,資源循環 と最終処分量の減量化に努めています。
スラグについては砕石に混ぜ、埋め戻し材として100%再利用されています。
排ガス処理設備として2段バグフィルタ方式を採用しています。
1段目でばいじんやダイオキシン類を、2段目で塩化水素や硫黄酸化物を除去します。
また触媒脱硝装置では窒素酸化物を除去しています。
本施設は地域景観をデザインの中に取り入れ,周辺環境への調和を大切にすると共に機能性との調和もあわせた建築デザインとしています。
事業主体 | 益田市 |
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施設名称 | 益田地区広域クリーンセンター |
所在地 | 島根県益田市多田町1082-7番地 |
事業期間 | 整備期間:平成17年5月~平成19年9月30日 運営期間:平成19年10月1日~平成35年3月31日 |
敷地面積 | 約3ha |
延床面積 | 約4,430 m2 |
建築構造 | 地下1階、地上3階 鉄筋コンクリート造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造 |
処理方式 | ごみ焼却炉 | 全連続燃焼式(ストーカ炉) 灰溶融炉 | バーナ溶融方式 |
処理能力 | ごみ焼却炉 | 62t/日(31t/日×2炉) 灰溶融炉 | 9.6t/日(9.6t/日×1炉) |
各家庭から収集したごみを自動的に計量、記録します。
計量されたごみは、ごみ投入扉からごみピットへ投入されます。
このピットは、約440トンのごみを貯えることが可能です。
ピットに貯えられたごみは、
ごみ質を均一化するためクレーンで撹拌後、ごみホッパへ投入されます。
ごみは、耐熱火格子上で高温燃焼し灰になります。
燃焼用空気は、火格子のすき間から供給され、ごみは完全燃焼します。
焼却炉から発生する焼却灰及び焼却飛灰は、この灰溶融炉で約1,200℃以上の高温により、スラグとなって有効利用されます。
燃焼ガスを水噴霧により冷却し、後段の空気予熱器に適した温度に冷却します。
再加熱器燃焼ガスを水噴霧により冷却し、後段のバグフィルタに適した温度に冷却します。
一段目のバグフィルタでは、燃焼ガスに含まれるばいじんやダイオキシン類をろ布で除去します。
二段目のバグフィルタでは、消石灰粉末を噴霧し、燃焼ガス中の硫黄酸化物、塩化水素を除去します。
搬出クレーンでスラグや磁性物をトラックに積込みます。
施設内の排水は処理された後、排ガス冷却用水として工場内で再利用することにより、場外には放流しません。
燃焼施設の運転は、コンピューターによるDCS(分散型制御システム)を採用しています。
運転管理の集中化・省力化を推進し、各種の自動化システムにより、容易な運転操作を実現しています。
排ガス中の濃度を示し、安全に運転している事を示しています。